PR
今日はマンションでの隣人トラブル対応に関するお話。
35年ローンで購入した新築マンション。
引っ越し早々、騒音に関する隣人トラブルが発生。
どう対処すべきかを調べ、いくつか実行しました。
効果を感じたもの、感じなかったもの、どちらもありました。
ひとによって効果実感はそれぞれですが、僕の情報を共有します。
以下は事件が起こるまでの流れなので、興味のない方は目次まで飛んでください。
(※「ここをクリック」をすると目次まで飛べます!)
「事の発端と一連の流れ」
僕の家族は、妻と4歳・2歳(当時)の4人家族。
一大決心をし、35年ローンで新築マンションを購入。
入居後約1週間経過したところ、インターホンが鳴りました。
階下の方からの挨拶でした。(以下Aさん)
このマンション音響きませんか?荷ほどきされているんですね~(家をのぞき込まれる。)
この挨拶からわずか2日後。
ポストに無記名の手紙が投函されていました。
その手紙には警告の文字とともに騒音状況の羅列が。
- 〇月〇日 19:00~20:00
駆け回る音 - 〇月〇日 21:00~22:50
強い衝撃音 - 〇月〇日 13:00~
足音が2時間以上
そして最後にこの一文。
日頃の生活に支障が生じ、改善が見られない場合は民事調停および訴訟を考えている。
名前はAさんにしか伝えておらず、手紙には僕の名字が書いてあったため、差出人はAさんであるとすぐにわかりました。
小さいこどもがいることは伝え、『こどもがうるさいのは仕方がないですよ』と言われており、かつこどももいると言っていたのである程度の騒音は考慮してくれるだろうと思っていたのですが、そうではなかったみたいです。
配慮が足りていない部分もあったかもしれませんが、入居後1週間でまさかの展開。
ファミリータイプのマンションで、周りには小さいこどもがいる家族でいっぱい。
一斉入居の引っ越しも終わっておらず、本当に我が家だけが悪いのかという気持ちもありました。
鍋の戦いがここからはじまったのです…
騒音トラブル対処法その1:マンション騒音の種類をしらべる
マンション騒音の原因ってなんだろ?
マンションにおける騒音とはどういったものなのか、原因はどのようなものがあるのかを調べました。
騒音:不快で好ましくない音のこと
ウィキペディア(Wikipedia)
騒音問題に発展する音には「空気音」と「固体音」の2種類があります。
- 空気音:空気を伝わって私たちの耳に入ってくる音のこと。
※媒体は窓や換気口の隙間など
例)話し声、ペットの鳴き声 - 個体音:建物の構造部分が、直接振動することによって発生する音のこと。
※媒体は壁・床・天井、給排水管
例)足音、トイレを流した音
騒音の原因はたくさんあるんだな。
マンション騒音は様々な要因が複雑に絡まっているようです。
個体音に対処すべきか、空気音に対処すべきかをまず判断しましょう。
僕の場合は、個体音を伝えないようにするにはどうすればよいか、検討しました。
騒音トラブル対処法その2:防音マット
足音を防ぐにはマット?
最近の集合住宅は、フローリングが基本です。
ひと昔前の主流であったじゅうたん張りの床に比べ、騒音トラブルが増えているようです。
我が家も部屋全面がフローリングであったため、少しでも生活音が軽減されるよう防音マットを敷きました。
\ 筆者が買った防音マットはこちらから /
この製品は床暖房対応、木目調、マット1つが大きいということが特徴。
部屋のイメージを損なうことなく、少ない枚数で覆うことが可能です。
我が家ではこの防音マットをリビング、こども部屋、寝室、廊下のすべてに敷きました。
ただし、防音マットについて詳しく調べていくと、簡易的な防音マットでは足音に対する効果があまりでない可能性があることがわかりました。
\ 詳しくは下記サイトから /
防音マットを敷けば足音は抑えられると認識していたのですが、走ったり、ジャンプしたりしたときに響く音である「重量衝撃音」には対応していないものがほとんどだそうです。
対策をしていますというアピールにはつながるかもしれませんが、実際の効果はあまりない可能性があります。
その点は要注意です。
騒音トラブル対処法その3:生活リズムを一定に
迷惑がかかるかもしれない時間を短くしよう。
生活リズムをなるべく一定にし、迷惑がかかってしまう可能性のある時間を短くしようと試みました。
当時、我が家は午前6時過ぎに起床、午前7時30分には全員家を出て、午後6時に全員家に帰ってくるような生活でした。
それまでは午後10時頃までうだうだしてしまうこともあったのですが、午後9時までにはベットに入る生活を心掛けました。
また、午後7時以降は掃除機や洗濯機の使用も控えるようにしました。
この対応により、「可能な限り配慮はしていますが、18~21時の間だけは我慢していただけないでしょうか」と交渉するための材料ができると考えました。
環境省のHPによると、夜間は午後10時から翌日の午前6時までの間と定められております。
環境省HP https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html
午後6時に帰宅して午後9時の就寝はハードワークでしたが、夫婦で協力して効率よく時間を使えるよう考え抜きました。
\夫婦で効率よく時間を使うコツを解説/
1ヶ月もすると生活リズムになれ始め、苦しさは少なくなっていきました。
また、時間の節約ができるようになったため、自由な時間が増えるという良い副作用もありました。
騒音トラブル対処法その4:管理会社に相談
管理会社さんたすけて〜
次に行ったのが、管理会社への相談です。
残念ながら、防音マットの対応や生活リズムを一定にしてもクレームは止まりませんでした。
最初は手紙でしたが、警察への通報、直接の訪問など徐々にエスカレート。
我が家にひとのいない時間帯(午前中〜夕方にかけてなど)も騒音が激しいと言われるようになり、僕も妻も精神的にどんどん追い詰められてしまいました。
自分たちだけでは対処できないと判断し、管理会社に相談しました。
内容は親身に受け取ってもらえ、行ってきた対策に関しても評価してもらいました。
ただし、管理会社としては中立の立場をとらなければならないとも言われました。
そのため、管理組合で対応してもらう方が良いとのアドバイスをもらいました。
新築マンションであったため組合ができておらず、立ち上げの段取りだけは早くしてもらうように伝えました。
騒音トラブル対処法その5:警察に相談
通報されて警察の方が何度か自宅に来たため、逆に警察に相談することにしました。
精神的にきつい。こどもに被害が出ても困る。
この警告文も脅迫じゃありませんか?
まだ直接的な被害が出ていないから、警察は動けない。
この文書に関しても、脅迫とは言えない。
直接のやり取りはやめなさいとは伝える。
話の内容に理解はしてくれたものの、直接被害が出ていないから動くことはできないとのことでした。
ただし、我が家の対策(廊下まで防音マットを敷き詰めている様子など)を実際に見て、役所で無料の弁護士相談があるから相談してみなさいとアドバイスしてもらいました。
弁護士相談は考えたこともなかったので、当時の僕には非常に有用なアドバイスでした。
おまわりさん、ありがとう。
騒音トラブル対処法その6:弁護士に相談
警察のアドバイスをもとに、役所のHPを確認しました。
僕の住んでいる地域では、毎週1回、午後から夕方まで、1人30分限定で相談会が実施されていました。
当日予約限定で早い者勝ちだったため、予約開始時間と同時に電話で予約。
仕事を切り上げ、ポストに投函された手紙や状況をまとめたノートなどを持参しました。
近隣トラブルで困ってます。
どうしたらいいですか。
集合住宅の場合、ある程度の音は出て当たり前。
民事調停?した方が早いからしてもらいましょう。
対応してくれた弁護士さんは、僕より少し年上の女性。
30分という短い時間ではありましたが、下記のアドバイスをもらいました。
- おそらく受忍限度内の音なので問題ない
- 第3者に立ち会ってもらうのがベスト
早く管理組合を立ち上げてもらって - 手紙自体は脅迫には当たらない
- 精神的苦痛による傷害の被害届を出すことは難しい
- マンションの瑕疵担保責任を売り主に負わせられるかは調べないとわからない
- 民事調停がしたいのなら、してもらいましょう
裁判官(第3者)に確認してもらえます - 自衛のためにも、引き続き証拠集めは行うこと
聞きたいことをあらかじめまとめて相談することをおすすめします。
事前準備は大事。
騒音トラブル対処法その7:証拠集め
弁護士の先生からいただいた情報をもとに、自衛のための証拠集めをしました。
- 精神状態の診断書
- 自分たちの起床時間、外出時間、就寝時間
- 他の家からの聞こえた音や時間
妻の精神状態が非常に厳しかったので、現状の精神状態に対する証拠として、診断書を書いてもらいました。
また、民事調停を起こされても対応できるよう、自分たちが行ったことや感じたことを日々まとめていきました。
経緯をノートに時系列でまとめたり、夫婦共有のカレンダーアプリにメモしたり、遊びに行った場所では積極的に写真を撮ったりもしました。
また、家にいるときに他の家からの足音などが聞こえた場合、時間やどういった音だったかをメモするようにしました。
実際、このメモが役に立ったこともありました。
この時間音聞こえたんですけど何してましたか?
何度も連絡が来ていたので、自分たちが出かけた時間のメモや写真を見せ、Aさんを納得させることができました。
客観的な証拠を見せることで、徐々にクレームが少なくなりました。
騒音トラブル対処法のまとめ
内容をおさらいしましょう。
騒音トラブルの対処法は以下の7つです。
- 問題となっている騒音の種類をしらべる
- 個体音には防音マット
- 生活リズムを一定に
- 管理会社に相談
- 警察に相談
- 弁護士に相談
- 証拠集め
まずは問題となっている騒音の種類が、「空気音」と「固体音」のどちらかを調べてください。
「空気音」と「固体音」それぞれに対処法があるため、適切に対処しましょう。
足音に有効だと思われがちな防音マットは、「重量衝撃音」に対する効果が少ない場合もあるということは忘れないようにしてください。
ただし、騒音に対して対処しているとアピールするにはうってつけだと思います。
また、話し合いの際は直接するのではなく、第3者も含めて行うようにしましょう。
これは、管理会社・警察・弁護士、僕が相談したすべてのひとたちが共通して言っていたことです。
実際、Aさんがひとりで来た際は、ケンカ口調になることもあり、冷静な話し合いがむずかしいと感じました。
第3者を含めてどのような騒音であるのかを確認するということも有効でした。
何度も言いますが、「第3者を含める」。これがポイントです。
こどもたちに家の中を飛ばせたり、走らせたりする実験を行った際に確認した音の大きさは、ほとんど聞こえないものでした。
第3の意見も同様だったので、主原因は我が家ではないということを証明できました。
以上が、集合住宅での騒音問題を解決するために僕が行ったことになります。
こんな状態にはならない方が良いに決まってますが、もしもの時は参考にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
にほんブログ村